ホスト①

すすきののゲームセンターで1人で遊んでいるとホストに「うちの店おいで」と誘われた。
めっちゃブサイクだったけど暇だったので行ってみた。
私はお気に入りのメンズパブで飲むことが多く、本格的なホストクラブに行くのは初めてであった。
当時すすきのにはホストクラブは非常に少なく、その店もかなり老舗の高級店であった。
店内はメンズパブの数倍広く、高級感があって、おばさんがホストとチークダンスを踊っていた。異空間すぎてかなり面食らう私。
席に座ると大量のホスト(10人くらい)が席に座り、酒やつまみやフルーツ盛りをじゃんじゃん頼んでガツガツ飲み食いし始めた。
ホストクラブのシステムをひとつも知らない私は上機嫌であったがトイレにたったとき、1人のホストが私の所へ来て「払えるの?」と聞いた。
まさかホストが勝手に飲み食いしたものまで払うとは知らず「払えない」と言った。
するとホストは「君を連れてきたやつ嫌いだから、逃がしてあげよっか?逃げたらあいつが払うだけなんだよ」と言った。
でも実はその連れてきたホストは「今日はおれが全部払うから店にきて。ノルマあるからつらいんだ。金払うから!来てくれるだけでいいから!」と言っていたのであった。
逃げてもいいけど、毎日すすきのでブラブラしていたので再会したときどうなるのかなぁ…と心配で
それにない袖は振れないので、まあ何とかなるような気持ちもあり、私はそのまま店にいた。
結果ホストは代金を請求しなかった。だけどホストの家まで連れて行かれセックスをした。
ホストの家は手稲でしかも実家だった…
なぜこんなとこまで…しかも実家に…と困惑しつつも部屋でぼーっとしていると、お母さんが入ってきて「ご飯食べないかい?」と言った。
(事情は忘れたがホストはいなかった)
私はホストのお母さんの手作りご飯を食べた。お母さんは「こんないい子が来てくれるなんてねぇ」としきりに言っていた…
夜中にきてセックスして、どこがいい子なんだかわからなすぎるけど…
「普段なにしてるの?」と聞かれ「短大生だけど休学しています」と答えると
「いやぁこんな立派な子がうちの子と…」とか何とか言っていた。
そのあとまたホストとセックスして、また店に来てというので手稲からJRに乗りすすきのへ行く。そのホストは非常にいかつくて、通行人に自分からぶつかっていっては「オラァ」と言っていた。まさかこんなやつと結婚の約束をするとは思ってもいなった。ホストは「結婚したい!部屋借りよう」と1人で盛り上がっていたのであった…
その日店に行くと昨日「逃げたら?」とアドバイスくれたホストに「また来たの」と苦笑いされた。