休学

私はだんだんと学校に通えなくなっていた。何度も単位を落としそうになりながらも何とか1年生を終えたけれど、精神的にはもうぎりぎりだった。
夜通し遊ぶようになり、毎日朝帰りの私に母は「勝手なことをするならもう出て行きなさい」と言っていた。
それまで私は献身的に母を支えてきたつもりだったけれど、突然生活が荒れ始めても、家の中は普通にまわっていた。
いろんなことをがまんして、早く帰宅し、妹に食事を作り、家事をしていた。それを突然に一切やめてしまったけれど、誰も困っていなかった。むしろ出て行けと言われていた。
その頃、短大の友だちと合コンをして、ゆうじくんという恋人ができていた。私は彼にもうれつな恋をし、彼のために、彼の学校の近くにアパートを借りようと決めた。学校は休学したいと言ったら、「好きにしなさい」と母は言った。