④改め野菜君と会う

ヤクザと会った後スマホを見ると、④改め野菜君(ヤクザ命名)から「無農薬ニンニクあるから、もしホテルに誘われなかったら来てね。今日は札幌のマンションにいます」とラインが来ていた。
夕方、野菜君にも誘って頂いたのだけど
ヤクザと会う約束をしてしまった後だったので「さっき違う人と約束してしまった」と返事していたのだった。

野菜君に「今から行っていいですかー?」とラインすると返信なし…
30分ほど待って、もう寝たのかな…諦めようかな…と思ったけど、そういえば電話番号も教えて貰っていたので電話してみる。
なんと凄まじい執念。ヤクザとセックスした直後なのに野菜にも誘われたらどうしても会いたくなるなんて…自分の異常性に震える。

野菜はすぐ電話に出たが挙動不審であった。
「え?来るの?今から?いや今別荘でDVD観てた…」私「そうなんだ…じゃまた今度でいいわ」
自分から誘っておいてそれかよ…とは思ったけど、普通あの状況で来るとは思わないよね。
社交辞令がまったく通用しない私…
野菜「イヤイヤ札幌には今から帰るところだった。1時間くらい待ってくれる?」
私「わかった。待ってる」

1時間後、ちょっと疲れ顔で野菜登場。
私「なんか挙動不審だったから申し訳なく思った」
野菜「さっき弟いたから挙動不審になっちゃったの。それにホテル行ったと思ってたからさーまさか電話来ると思わなかったんだよ」
私「ホテルは行きました」
野菜「え!行ったのに来たの?…まぁあとでじっくり聞こうじゃないか…」と野菜のマンションに向かう。

野菜のマンションはそこそこ立派でめちゃ広かった。
聞くと子どものいない叔母さんと野菜の共同名義でマンション1棟買ったそうな。だからゆくゆくは自分が相続できる、と鼻高々に話す野菜。じゃあ将来は家賃収入で食っていけるね、と言うと「いや食ってくのは厳しいよ。だからこんなに働いてる。そんなに甘いもんじゃないんだよ」と野菜。「この話を他の女の子にもしてさー金貸してくれとかなって、3人に合計35万貸して戻ってきてないんだ。だからもうマンションに連れてくるのやめてたの。だけど君は金にはクリーンそうだから大丈夫だなぁって思った」

オイオイ…そんなんだとまた騙されるよ…とやや呆れる私。

早速ヤクザのことを聞かれ話す。セフレ3人作れとか野菜君はいいこと言うなぁ〜って言ってたよ、と話すと
「そんでヤクザもセフレになりたがるんでしょ。誰もが同じパターンをたどるのだな…」と野菜。
しかし野菜は、私がラインで「他の人と約束したから行けない」と返信したのは正直不愉快だった、と言った。
「そりゃオレはセフレを作れと言った。独占する気はない。でもね、何でもストレートに言えばいいってもんじゃないと思うよ。それは君の好きな人も同じだわ。いやな気持ちに何度もなってるね。だから引いてんだよ。無神経って言ったら言い過ぎがも知れないけど礼儀ってあるでしょ?そういう時は、ちょっと用事あるとか言っておいて、オレとセックスしてる時に実はこないだこんなことされたんだって言って興奮させるのがいい女なんだよ」と。

めんどくせぇな野菜…

しかしクズまで嫌な思いをしていると言われてしまうともう私は黙るしかなく
偉そうな野菜のアドバイスを、ハイそうですね…そのようします…と素直に聞く。

野菜「あとさ、君は行動が異常だ。生き急いでように見える。休んでないですぐ働くべきだ」

ハイその通りです…

野菜「で、ヤクザとのセックスはどうだったの?」
私「3回も潮を吹いた」
野菜「まじか…それなのに来たの…?」
私「いや野菜とはセックスしないけど。ニンニク貰いに来たんだよ」
野菜「ハイハイ、なんぼでもあげますよニンニク」

で、その後とりとめのない話をしていましたが
やっぱりセックスをすることになり、また朝5時までやる。
その間ずっと、サイト内での振る舞い方を野菜は私に教え続け
「オレの言う通りやれば質の良いセフレの確保と、今現状いるセフレの長期的な継続が実現可能だから」と語る。

モーレツにめんどくさいけど
あれこれ世話を焼く野菜に癒されるのであった。