中3の頃②

新しい生活には慣れてきたけれど、私は思春期にさしかかってきており
とても気難しい性格に変わっていった。
学校も苦痛だったし、家にいるのも苦痛だった。
前の家で飼っていた犬はアパートでは飼うことができず、
大家さんの親戚に引き取って貰ったのだけれども
それがあまりに悲しすぎて、しばらく立ち直れなかった。その引き取ってくれた人が、泣いている私に「アパートなのになぜ犬飼ったの」とため息まじりに言い
何も事情を知らないのに、一方的にそのようなことを言われ
でも何も言い返すことができず 
何度も何度もその理不尽な言葉が頭の中をめぐって苦しめられた。

その頃私は腰に異常な痛みを感じたり
身体もだるいし、熱も上がったり下がったりと風邪ではないけれど原因不明な体調不良が続いていた。
だからしょっちゅう母に「なんか具合い悪い…」と言っていたのだけど、それが長引くと母はだんだんイラつき出し「夜中まで起きてるから具合い悪いんでしょ!自己責任!」と言って、いちいち具合い悪いと言うなと怒られるようになった。
でも体調不良は続き、腰の痛みも酷くなり制服のスカートが痛くて履けなくなった。何かデキモノがあるのだろうか…と
ふと思い背中を鏡で写すと、紫色の発疹が無数に出来ていてビックリした。
母に見せても「自己責任!知らん!病院なんて私連れていかないからっ」と言われたけれど、もう尋常ではなかったので泣きながら「お願いだから病院に連れて行ってください」と頼んだ。
母はやっと病院に連れて行ってくれたのだけど、そこで医者に「帯状疱疹」と言われ
若い子が罹るのはかなり珍しく、相当なストレスがかかっていたのでは?と言われた。多分母は恥をかかされたと思い、それがますます母を怒らせ
「ぜんぶあんたのせい!あとは勝手に病院行きな!」と言われてしまった。
しばらく通院が必要だったから、私は痛みを堪えて自転車で通院していた。
本当に地獄だった…