お医者さんカバン

医者が処女膜を切るなんてこと、するのだろうか…
心底怖かった。
彼はその黒いカバンから、手術で使うような先が丸まった長いハサミを取り出し、それを使って処女膜を切ると言った。されるがままに、切って貰う…いや…そんなもので切れるのかはわからない。
そしていざ入れよとするも、やっぱり入らず、彼も相当手こずっていた。
しかし最後は力ずくで押し込めたようだった。私はあまりの痛さに「ギャー!!」とかなんとかすごい悲鳴をあげた。彼は「すごい大きい声でてるよ…」と言った。…そんな場合じゃないっつーの。
まあとりあえず、その日、私は初めて貫通をしたのであります。彼も非常に満足げでしたが、そのとき私は彼の名前も知らなかった。