また行く

私が初めて男とホテルに行った日、友人が何をしていたのかよく知らない。
あとからその話をすると、友人は「でかした。また行こう」というようなことを言った。そして何日も経たないうちにまたススキノへ繰り出した。
その日は友人がたまに行くというクラブに行った。私はもちろん初体験であった。
友人は入り口のところで慣れた感じで飲み物付きのチケットを買った。そして地下への階段をおりて店に入ると信じられないくらいの大人数の人達が狭い空間で踊ったりしゃべったりイチャイチャしたりしていた。外国人も多く、さすがに面食らってしまいカウンターのはじっこに座りお酒を飲んでいた。友人は慣れた感じで踊っており、私はすっかり感心してしまった。こんな世界を知っているなんて…
ぽつんと飲んでいると、30歳くらいの男に声をかけられる。5分くらい話していると、「一緒に店を出よう」と言われる。友だちがいるんですけど…といったけど「別にいいんじゃない?」と言われ
まあ別にいいか…と納得し店を出る。そしてホテルへ行った。
彼はたぶんすごい遊び人であった。年上だったし、とても慣れていると私にもわかった。ただ、やっぱり入らなかった。
あまりの痛さに、私は謝りながら「本当にムリ」と伝える。彼はなぜかとても嬉しそうに「うんもうやめよう」と言った。そして「おれ実は医者なんだ。次会う時に処女膜切ってあげる。道具持ってくるわ」と言った。嘘かと思ったら、次に会ったとき本当に黒いお医者さんカバンみたいなのを持ってきて驚愕した。