またススキノへ

初のナンパ体験がなかなかの成功を収めた為、私達はまたすぐにススキノへと繰り出した。自分探しのために…
2回目もほどなくナンパしていただく。
そしてまったく経緯を覚えていないのですが、私はそのうちのひとりと、生まれて初めてホテルに行った。
その時まで私は男性との交際は一度もしたことがなく、もちろん処女であった。
自分探しの目的って、たぶんこういうことであったのだろうと思う。それまで私は、簡単に男性と交際し、簡単に体の関係を持つ周りの女たちを心底軽べつしていた。妊娠目的以外のセックスは汚らわしいと思っていたし、そもそも結婚を前提としない男女交際は不純で不毛であると考えていた。敬虔なクリスチャンのようではないか…
そんなクリスチャンのような私が、突如として知らない男とホテルに行く。少しの抵抗感も嫌悪感もなかった。

しかしいざ行為をしようとするも、まったく入らなかった。今思うと、相手も殆ど慣れていない感じであった。えい!えい!とムリやり入れようとしていたが、どうしても入らず、私も耐えられなくなり「もう痛いからヤダ」と言った。
すると相手は「それじゃあ口で出して」と言い、まあ入らないので申し訳ないし、そうした方が良かろうと、やり方はよくわからないが、そのようにした。
そしてまた、連絡先を交換し別れた。
(連絡先は交換しなくてもよかったのだけど、そういうものなのだと思っていた)